
給与の引き出しや、支払いなどの入金で毎月利用することの多い銀行。統廃合やコストカットで銀行の支店は減少傾向ですが、コンビニの銀行機能を利用するなど特に不便を感じないという人も多いのでは?
銀行利用に不便さを感じなくても、便利さを感じないのが『手数料』ではないでしょうか。銀行利用の便利さにコストがかかっているとは思いつつも、手数料はできるだけ払いたくないのが人情です。
ここでは、銀行手数料をできるだけかけない方法、手数料をかけないで入出金ができる方法をご紹介します。
『出金』『振込』手数料の節約に特化しよう
銀行取引の中で手数料がかかるのを実感するのは、なんといっても他銀行からの出金と他銀行への振込です。他の銀行に関わる取引には手数料がかかるので、ムダに手数料をかけたくないということであれば、他銀行を経由する取引をしないことが肝要です。
しかし、コンビニ銀行も含め他銀からの出金や、口座振替などで他銀への振込をすることも普段の生活で多いものです。こうした銀行間の取引や、冒頭にも記述した通り、銀行の支店は統廃合が進んでおり、いつも利用している銀行の支店やキャッシュサービスが近くにあるとは限りません。
他銀行を経由した取引が多くなる中、どれだけ手数料を節約できるのかがカギになります。ですが、なにも銀行手数料のすべてを安くするために躍起になることはありません。一年のうち、たとえば一回あるかないかの普段自分が利用しているサービスの分だけに注目し、そのサービスが一番お得になる方法を考えていきましょう。
通常、私たちが利用する銀行取引は『出金』『振込』が主なものだと思います。ここでは
- メインバンクからの出金で手数料無料
- 他銀行からの出金で手数料無料
- 他銀行への振り込みで手数料無料
についてまとめています。(出金、振込に関しては、どの銀行でも同銀行の本支店間取引手数料は無料なので、ここでは異銀行間取引のみを扱います)
メインバンクからの出金で手数料無料
基本的に、出金に関しては各銀行さまざまなサービスを展開しており、メインバンクとして給与振込や住宅ローンなどの金融商品の利用、あるいは指定額の預金がある場合、深夜・早朝・日祭日問わず手数料無料としているケースがほとんどです。なかには、提携コンビニでの出金も月複数回手数料無料という場合もあります。
以下は、首都圏大手銀行の主な優遇サービスについてまとめたものです。取引のある本支店内銀行およびコンビニ銀行からの出金が、どちらも手数料無料になる場合の条件を示しています。
| 銀行名 | 判定条件 | ATM手数料 | 提携コンビニ手数料 | 他行 振込 | 補足 |
| 三菱UFJ | 三菱UFJダイレクト+10万円以上の給与受取など | 0円 | 2回まで0円 | 有料 | |
| みずほ | みずほダイレクト+Aステージ(給与受取など) | 0円 | 2回まで0円 | 有料 | 「給与」「賞与」での取引であれば金額条件なし |
| 三井住友 | SMBCポイントパック申込+給与受取、クレジットカード引き落としなど | 0円 | 3回まで0円 | 有料 | ATMは「三井住友」・「三菱UFJ」で手数料0円で利用可能 |
| りそな | りそなクラブ申込+ステータスRUBY(住宅等ローン利用) | 0円 | 3回まで0円 | 有料 | 給与受取のみの場合の優遇は当行出金手数料0円のみ |
いずれも、各銀行のインターネットバンキングや優遇サービスに申し込み、所定の条件をクリアした場合に手数料が無料となります。
月に何回もATMを利用する場合は、「三井住友銀行」がより便利なようです。SMBCポイントパックの申し込みと、クレジットカード引き落としの設定だけで月3回までのコンビニATMの出金が可能です。また、三井住友銀行だけでなく三菱UFJ銀行からの出金も手数料0円となるのは大きなメリットです。
給与振込銀行は、会社で指定される場合もあるので自分が指定できないこともありますが、自由に指定ができるクレジットカード引き落とし口座でこのサービスが受けられるのは大変便利です。
他銀行からの出金で手数料無料
三井住友銀行は所定の条件がクリアできていれば、当銀行のほか三菱UFJ銀行からの出金も手数料無料となります。しかしこうした銀行は非常にまれで、他銀行からの出金はほとんど手数料がかかります。
提携コンビニATM以外の、どんな銀行ATMからの出金でも手数料無料となる銀行はないものでしょうか。
あります!ネット銀行のいくつかで、優遇プログラム等の申し込みなしで他銀行からの出金が手数料無料のサービスを展開しています。おすすめのネット銀行をご紹介します。
ソニー銀行
ソニー銀行では、「使い勝手のよいメインバンク」を目指し、入出金にかかる手数料を大幅に優遇しています。
●主な大手銀行での手数料
| 三菱UFJ | 三井住友 | ゆうちょ | みずほ | りそな | |
| 出金 | 月4回まで無料 (5回以上は110円) | 月4回まで無料 (5回以上は110円) | 月4回まで無料 (5回以上は110円) | × | × |
| 入金 | 無料 | 無料 | 無料 | × | × |
●主なコンビニATMでの手数料
| セブン銀行 | ローソン銀行 | イオン銀行 (ミニストップ) | イーネット (ファミリーマートなど) | |
| 出金 | 月4回まで無料 (5回以上は110円) | 月4回まで無料 (5回以上は110円) | 月4回まで無料 (5回以上は110円) | 月4回まで無料 (5回以上は110円) |
| 入金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行やりそな銀行でのサービスはありませんが、そのほかの大手銀行、コンビニATMでは、優遇プログラムなどの申し込みなしで出金・入金が無料です。
また、他行への振込手数料は「月1回」まで無料です。ソニー銀行は手数料に関するサービスが非常に充実しています。給与が振り込まれたらソニー銀行に振り込み(おまかせ入金サービス利用)、『お財布口座』として運用してもよいですね。
東京スター銀行
東京スター銀行では、出金と(条件により)振込手数料で優遇サービスが充実してます。
●主な大手銀行での手数料
| 三菱UFJ | 三井住友 | みずほ | りそな | ゆうちょ | |
| 出金 | 月8回まで 実質無料 (9回以上は110円) | 月8回まで 実質無料 (9回以上は110円) | 月8回まで 実質無料 (9回以上は110円) | 月8回まで 実質無料 (9回以上は110円) | 月8回まで 実質無料 (9回以上は110円) |
| 入金 | × | × | × | × | 無料 |
●主なコンビニATMでの手数料
| セブン銀行 | ローソン銀行 | イオン銀行 (ミニストップ) | イーネット (ファミリーマートなど) | |
| 出金 | 月8回まで実質無料 (5回以上は110円) ※東京スター銀行内設置 ATMの場合、時間により 何度でも手数料無料 | 月8回まで 実質無料 (5回以上は110円) | 月8回まで 実質無料 (5回以上は110円) | 月8回まで実質無料 (5回以上は110円) |
| 入金 | 無料 | × | × | × |
東京スター銀行の「手数料実質無料」のしくみは、ATM利用時にはいったん手数料がかかりますが、翌日かかった手数料分がキャッシュバックされるというものです。
振込については、基本的には1件につき330円の手数料がかかります。しかし、インターネットバンキング「東京スターダイレクト」の利用で、かつ『スターワン口座取引明細書の郵送設定を「郵送しない」とした』場合に、月3回まで実質無料となります。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行では、コンビニATMでの取引手数料の優遇に力を入れています。
●主な大手銀行での手数料
| 三菱UFJ | 三井住友 | みずほ | りそな | ゆうちょ | |
| 出金 | × | × | × | × | 月2回まで無料 (3回以上は110円) |
| 入金 | × | × | × | × | 無料 |
●主なコンビニATMでの手数料
| セブン銀行 | ローソン銀行 | イオン銀行 (ミニストップ) | イーネット (ファミリーマートなど) | |
| 出金 | 月2回まで無料 (3回以上は110円) | 月2回まで無料 (3回以上は110円) | 月2回まで無料 (3回以上は110円) | 月2回まで無料 (3回以上は110円) |
| 入金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
大手銀行での出入金取引はできませんが、全国津々浦々に展開するゆうちょ銀行、コンビニATMをターゲットにした手数料の優遇を充実させています。3回以上出入金しないようであれば、手数料を考えることなく銀行間取引が可能です。
また、振込手数料については銀行問わず、月1回までは無料です。2回以降は157円ですが、住信SBIネット銀行もソニー銀行同様、お財布代わりに利用することが可能です。
住信SBIネット銀行では、『スマートプログラム』という優遇サービスを用意しています。利用者の商品・サービスの利用度によって条件判定され、判定に応じてATM・振込の手数料無料回数サービスが受けられます。そのほか、住信SBIネット銀行の利用メリットについてはこちらをご覧ください。
手数料がかかる銀行の振込は、『証券会社』を利用しよう!
ソニー銀行や東京スター銀行、住信SBIネット銀行は手数料無料サービスを深め、利用者獲得拡大を推進しています。手数料は銀行の収益に関わることでもあるので、ありがたく思う一方、その企業努力に頭が下がる思いです。本来、他金融機関を窓口にした取引に手数料がかかるのは適切な徴収業務です。
とはいえ、利用者としては限りなく無料に近い取引を望むもの。特に振込は金額により手数料が変わることも多く、振込金額により手数料が変わることなく無料で行いたいものです。
そうしたときに使える裏ワザがあります。ネット上で証券会社にいったん預け、そこから利用銀行に振込をするというものです。
ネット証券会社の手数料
以下は、主なネット証券会社のインターネット取引の手数料をまとめたものです。
| SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
| 入金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 三菱UFJ銀行・じぶん銀行・ ゆうちょ銀行のみ無料 |
| 振込 | 無料 | 無料 | 無料 (即時出金は1回 税抜300円) | 無料 | 三菱UFJ銀行・中京銀行・ イオン銀行・じぶん銀行・ 池田泉州銀行のみ無料 |
例えば楽天銀行は、基本的に他行からの出金と「3万円以下の」入金で手数料がかかります(三井住友銀行では取引なし)。楽天銀行内取引でないと、手数料がかかるということになります。ですが、他行への入金・振込の際に、証券会社の入金・振込時の優遇措置を利用すると手数料無料で取引が可能になります。
この方法だと、楽天銀行から楽天証券(SBI証券、松井証券、マネックス証券)へ手数料無料で入金し、いずれかの証券口座から希望する銀行へ振り込めば、手数料無料となります。
株や投資をしなくても、『金融機関』としての役割で証券会社に口座を開設するのもよいと思います。NISAや少額投資信託も人気が高まっています。将来の資産運用のための情報源になるなど、メリットもあるでしょう。ぜひ検討してみてください。
証券会社の新規口座は、ポイントサイトから申し込むとポイントが付いてお得です!詳しくは「クレジットカードはどこから作るのがメリット大?儲けも可能!」を参照してみてください。


